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「広重 名所江戸百景」から「京橋竹がし」 |
京橋は日本橋を出た東海道が始めて渡る橋である。京橋川の下流(東)には中橋、白魚橋と続く。現在の京橋川は首都高速の盛土の下にある。京橋は地下鉄銀座線の駅名などに残っているが、白魚橋は首都高速道路公団経営の駐車場の名前に残るのみである。
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「広重 名所江戸百景」から「びくにはし雪中」 |
比丘尼橋は京橋川が江戸城外堀に出会う箇所にある。現在で言えば、東京駅から外堀通りを南に走り、数寄屋橋交差点手前で首都高速をくぐる箇所があるが、そこにあたる。画面右に焼芋屋の屋台がある。「十三里」とは、「九里(栗)」「四里(より)」うまいという洒落である。またこの絵は右の石垣などに見られる細部の省略から、二代広重・重宣の作と言われている。確かに省略の多いタッチが感じられる。でも山藤章ニ的で嫌いではない。
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