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「広重 名所江戸百景」から「芝神明増上寺」 |
現在の第一京浜・大門交差点から西へ、増上寺に至る道が今でもある。増上寺への参詣を終え、東海道の往還へ戻る道すがらであろうか。朱塗りの増上寺総門の右に神明造りの社がある。飯倉神明宮である。創建は平安末期とされる。現在この角度での光景を再現すると、東京タワーを臨むこととなる。
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「広重 名所江戸百景」から「金杉橋芝浦」 |
「南無妙法蓮華経」や「身延山」の文字から日蓮宗の講であることは明らかで、身延山久遠寺から東海道を江戸に上ってきて江戸市中に入ろうとしているのか。あるいは池上本門寺からの帰りなのだろうか。幕末は東海道の金杉橋の直ぐ東は江戸湾が広がっていたが、明治初年には鉄道が敷設され、その後も埋立て地が湾上に張り出すにつれ、潮の香りが遠のいていった。その代わり首都高速の橋梁に下に繋留された屋形船を今は見ることになる。
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