日本一巡~晴行雨読~ 利尻富士から歩いて薩摩富士へ
ささやかな野望を持った初老男が、旅立つまでのプロローグ

第1日 2015年07月26日(日) 尾瀬御池口・燧裏林道・三条の滝 | 全工程
■晴行雨読の話

 自由は、あり過ぎると扱いに困る。
 籠の鳥は外に出されるとすぐ空に飛び立つのだろうか。
 宮脇俊三さんが1979年に刊行した『最長片道切符の旅』の出だしである。15歳になったばかりの私は、この本を4日間で読み切ったようだ。それから30年余。私も十分に初老となった。
 私の日本を巡るこの徒歩旅行を『日本一巡~晴行雨読~』とタイトルをつけた。汽車と徒歩の違いはあるが、結局は若い頃に読んだこの本の影響を大いに受けている。しかし悪い気分ではない。ある種の憧れを抱いて1000回では利かないぐらいに、宮脇さんの旅行記のあらゆる箇所を読み返しているからだ。時を経て私なりに用意した初老の意外な大旅行を楽しみたい。

 徒歩で日本を巡ろうと思い始めたのは何気ないことからだった。妻の実家から少し離れた博物館にひとりで行った帰り、時間があったので軽い気持ちで1時間ぐらいかけてブラブラと歩いてきた。ありふれた路傍の店や家の様子などもクルマでは通り過ぎるのと違って、期待することもないせいか案外と楽しかった。疲れもなく妻の実家に呆気なく着いた。
  1日でどれくらい歩けるものだろうか。『仕掛人藤枝梅安』などの池波正太郎さん作品ではよく往時の東海道を行き交うシーンが出てくる。江戸を出立して、初日は藤沢、翌日には小田原泊になることが多いようである。独身のころそれを体感したいと思い日本橋を七つ(午前4時)から歩き始めたことがある。品川が6時。神奈川を11時ぐらいに着き昼食。保土ヶ谷からの権太坂あたりまで来てへばったのか、結局午後4時ごろに戸塚駅で終わりにした。また結婚して妻が上の子の里帰り出産で不在のとき、都内の自宅から国道20号線(甲州街道)を西に歩いてみた。調布までは問題なく、そこから先府中の手前で脚が痛み出し終わりにした。江戸から戸塚までおよそ50km。調布までは30kmである。さらに職場が品川区大井町の時はトレーニングも兼ねて努めて徒歩で帰宅するようにした。約15kmの道のりをコンスタントに3時間で歩けるようであった。
 これらの経験から加齢を考慮して1日20km5時間ぐらいでの行程消化は期待できるのではないか、というのが皮算用である。

 さて徒歩である。これまでおよそ50年の齢を重ねているが、だいたいにおいて「晴れ男」らしい。雨で難渋した記憶に乏しい。加齢による忘却曲線のせいではと言われれば、それに対する反論ができないが、そういうおめでたい境遇であると無条件に信じている。とはいえ何年かかるかわからない大旅行期間中に一日も雨に遭わないという見通しを立てられないほどには耄碌してはいない。老体を自然に対してむき出しにする旅行スタイルであることから、なんらかの手立てを予め考えておかねばなるまい。
 最近は家族がいるため、ひとりで旅行することがないが、あまり集団で移動することになれていない。周りに気を使うので疲れる、というほど繊細な精神ではないが、好きな時に思い通りの場所に立ち止まり、旅程の制約は気にしつつも、気の済むまで留まる、という方法でいきたいのだ。学生時代からかなりの間、自転車にテント・寝袋を積み、自分の食費だけ賄えば、交通費も宿泊代も気にしなくてよい旅行をいろいろした。無心になる時間に他愛のない思索・空想をしていることを楽しみにしていた。達人であるならば旅行に出なくても無限の想像の世界で遊べるのだろうが、未熟者としては旅先に出ないとなかなか豊かな発想にならない。無作為の作為というのか旅先ではよくなにかが降りてくる気がしている。なにかが降りてくることを最近は期待しながら旅行しているという境地に来てはいる。どんな行先の旅行であれ何が降りてくるかを楽しみにしている。

 さて雨の日の過ごし方である。晴れの日に得た啓示を、せっかくいただいた雨の日に消化し、神髄を獲得したい。そういう仕掛け建てにすることで、もっと楽しめるのではないかと考えた。つまり雨の日は無為に逗留するのではなく積極的に活用し、雨の日の読書に関するものを晴れの日になにかに降りてきてもらえないか。「晴行」と「雨読」は、そういう関係で考えている。
 雨の日に何を読もうか。なにかの偶然に委ねることもあるだろうが、少し思うところがある。今回の徒歩旅行には漫遊というより巡礼、肉体的な挑戦というより精神的な発見を期待している。数年に及ぶものと考えているので、いっそ大学の通信課程を並行して受講し、旅先で雨が降るつど自分なりの象牙の塔を建てたいと考えた。実は通信課程は始めてではない。とある法学部通信課程の聴講制度で数科目を履修したことがある。人間にとって規範とはなにか、そんなことを考えていた。規範は法体系だけのテーマではない。むしろ宗教や哲学、論理学、あるいは主として近代以降の科学一般の捉え方もこの世界を形づくっている。またそれぞれが規範だけを目指しているわけでもない。まだテーマはぼんやりとしている。

 またすぐに決めなくてもよいと考えている。今すぐ大旅行に出られるわけでもない。初老ではあるが、定年はまだ先である。子どももまだ幼い。今の会社をやめたとしても、なんらかの定期的な収入を得なくてはならない状況にある。従って大旅行にのめりこめる状況には、まだ遠い。仮に旅行を開始したとしても、しばらくは細切れに進むしかないと考えている。だからリタイアしたのちには通信課程に入学するとしても、そこまでは既存の参考書を乱読して、どこに進むべきかを考える余裕があると解釈しておきたい。

 今の会社の制度で、勤続25年になると1ヶ月間の休暇が奨励されている。これを利用して大旅行を開始したい。2015年4月で勤続25年となる。1ヶ月で完結する旅程ではないが、これを好機としてスタートしたい。機は熟している気がする。道具立ても揃えた。からだは傷み始めているが、未熟者としては、実際に旅先に身を置いてみないと高揚する気分になっていかないから、大旅行に出るのは仕方ない。足腰から老化が始まるという。強制的に使うのであるから、案外からだを長持ちさせる効果があるかもしれない。

「日本一巡~晴行雨読~」 初老の旅の道具立てである。


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■日本一巡(都道府県の順路)の話

 日本列島の外周を単に一周するだけではつまらない、と思った。だから一巡。どう巡るか。全体をカバーするが、丹念過ぎては時間がいくらあっても足らなくなる。まあ47都道府県を一巡するのが順当だろう。最初は各県の東西南北をそれぞれ目指すことも考えたが、余りピンとこない。結局、全国的にテーマを決めて巡ることにした。統一のテーマから外れても行きたいところは、適宜補うことにした。
 どういう順序で巡ろうか。北海道が最も過酷だろうから、年齢を考えると北から南に下るのが適当だろう。その頃には都道府県単位に順を追って進むことはもう自明な気分であった。第1案は以下のようなものだった。
 北海道・青森・秋田・岩手・宮城・福島・山形・新潟・群馬・栃木・茨城・千葉・埼玉・東京・神奈川・山梨・静岡・愛知・岐阜・長野・富山・石川・福井・滋賀・三重・和歌山・奈良・京都・大阪・兵庫・鳥取・岡山・香川・徳島・高知・愛媛・広島・島根・山口・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄
 こだわったポイントはいくつかある。まず山形・新潟のつなげたことである。北陸地方、中部地方として扱われることの多い新潟県であるが、東北電力管内でもあり、私の気分は福島と同じく東北地方南部として扱ったほうがしっくりする。新潟・群馬のつながりも外せない。私の幼少の頃、旅行といえば父母の故郷である新潟県へのお盆帰省であった。上越新幹線や関越自動車道のない時分で、国道17号線と三国峠は私の原体験のひとつである。山梨・静岡は中盤のハイライトとして富士登山を考えているためである。近畿について、東京の人間にとって京都・大阪・兵庫(神戸)とつなぐのは、他の案を考慮せずともよい自明なことのように思われた。中四国は一体として東から西へと歩みを進め、九州は北九州、中九州、南九州の順序である。
 なかなかよくできている。当初はそう考えていた。しかし不満な点もあった。最も違和感のあったのは長野県の扱いである。岐阜・長野・富山の順に進むことになっている。岐阜から長野へは中仙道を馬籠から妻籠に入るルートが容易に想像できる。長野から富山はどうか。大町から室堂へ抜けるアルペンルートになるだろう。それはそれで徒歩旅行に変化を与える楽しいルートだろうが、新潟、群馬、山梨、静岡と長野県の外周を巡ってきて、裏口から北陸に抜けることの不自然な感じにひっかかっていた。
 県間のつながりを大事にしたルート選定をしたい。そんな気分が芽生えていた。
 さて宮脇さんの『最長片道切符の旅』第19日の出だしはこうである。
『河口があれば町があり、二本の川が合流すれば集落ができる。川が大きければ町の規模も大きくなる。車窓から眺めていると、水運と町の関わりの深さをあらためて感じる。』 信濃川に沿う飯山線から始まる章である。信濃川を仲立ちに新潟県から長野県にかけてきっと共有された文化圏のようなものがあるのではないか。このように県間はなるべく河川に沿うようにしたい。徒歩なので峠越えでなく、平坦に県境を越えられることにはメリットがあるだろう。『長野問題』はこのように解いた。日本一の大河川・信濃川(千曲川)を軸に考える。こうして新潟・長野をつなぐことが決まった。新潟県にはどう入るか。群馬と山形どちらを採るか。幼少時の記憶を追体験したい。こうして「群馬・新潟・長野」という新しいピースができた。このピースを核として東日本は全面書き換えとなった。
 宮城以降は、山形・福島・栃木・茨城・千葉・神奈川・東京・埼玉・群馬・新潟・長野・山梨・静岡・愛知・岐阜・富山とした。
 一番の飛躍は北から南に遷移していた関東地方を、東京湾(浦賀水道)を境とした東から西への移動に変更したことである。関東地方を区分する場合、社会経済動態を重視し、東京の影響が濃い南関東と、比較的独立している北関東と分けることが一般的だろう。第一案もその考え方に沿い関東地方は北から南に遷移していた。河川(水系)的には別の見方もできる。現在の坂東太郎(利根川)は群馬県を水源に、吾妻川、神流川、渡良瀬川、次いで鬼怒川、霞ヶ浦からの水を合わせて銚子から太平洋に注いでいる。
 しかしこのような姿になったのは、江戸時代初期の土木工事「瀬替え」以降のことで、それ以前は、利根川・渡良瀬川は、江戸湾に注いでいた。銚子を河口をしたのは、鬼怒川や霞ケ浦などの水だけだったらしい。このあたりの事情は「利根川東遷物語」が詳しい。
 つまり水系を基準にすると、(旧)利根川水系・渡良瀬川(江戸川)水系の西関東(上野(群馬)・武蔵(埼玉・東京))と、鬼怒川・霞ヶ浦水系の東関東(下野(栃木)・常陸(茨城)・下総(千葉))に区分することに合理性がある。ここでも河川(水系)を基準にしてルートを定めた。徒歩旅行にしては道のない千葉県と神奈川をつなぐ、飛躍した(やや邪道な)方法のような気もするが、河川(水系)という基準に既に傾いていた私は容認することにした。金谷から久里浜への東京湾フェリーか、木更津から川崎のアクアラインを使用することになるだろう。
 西日本は『長野問題』のような違和感は持っていなかった。しかし水系という方法論を得たいま、それを西日本でも適用するとどうなるか。焦点は大阪である。奈良県からの大和川と、大河川淀川の存在である。つまり奈良・大阪・京都・兵庫というルートが対案である。東京の人間、あるいは日本人にとって、京阪神の並びは絶対不可侵のように思われた。それが先に大阪に行ってから、京都・神戸(兵庫)となる水系重視の案の方に不自然さあるように思われた。
 決めかねていたが、別の原理で決まってしまった。47都道府県を巡ることとしているが、どうせなら令制国も網羅したいと考えた。令制国とは武蔵とか摂津とか尾張とかいう奴である。そんなわがままを考慮すると、なぜこの問題の答えがでてくるのか。事情はこうである。兵庫県は令制国で区分すると複雑で、いわゆる阪神地区は摂津、姫路周辺の播磨、豊岡周辺の但馬、篠山周辺の丹波と、淡路島も淡路国である。第1案だとすると、大阪・兵庫・鳥取の順である。兵庫県内は摂津から入って、但馬から鳥取県に出ることは自明であろう。問題はここから先である。摂津・淡路・播磨・丹波・但馬と回るルートが合理的だと思える。しかし淡路への往復で2回明石海峡大橋を通ることになり、いかにも効率が悪い。淡路島まで渡るのならば、いっそ四国は徳島県を起点にしたルートにしてはどうだろうか。そんな思いがムクムクと湧いてきた。そう考えるとそれを補強する考え方に気づく。戦国期、織田信長入京時の相手は阿波(徳島県)を本拠とする三好氏(see:「日本戦国勢力」1568年)だったように、近畿地方と徳島県は気分的にも近いのかもしれない。四国は令制国で言えば南海道に属し、南海道は今の近畿地方の紀伊(和歌山県)、淡路(兵庫県)を含んでいる。瀬戸大橋からイメージできるように、中国四国と一体で処理しようとしてきたが、近畿地方の次に四国地方をつなげたほうがしっくりくるのかもしれない。一方中国地方は山口県や関門海峡を考えると、近畿よりは九州との連続性を意識したほうがいいのかもしれない。そして決定的だったのは四国遍路八十八箇所に気づいたことである。徒歩旅行である以上、気づいたからにはもう無視はできなかった。徳島・高知・愛媛・香川が西日本の核となるピースとなった。
 兵庫県内ルートに戻ると、南の淡路を出口にするなら北の但馬を入口にすると好都合である。近畿地方のルートを京都・大阪・兵庫にするか、奈良・大阪・京都・兵庫にするかを決めかねていたが、兵庫県の玄関を北にするなら、奈良・大阪・京都・兵庫にするほうが合理的である。結果としてここでも河川(水系)を主体にしたルート(奈良(大和川)大阪(淀川)京都)で書き換えられた。以下のとおりである。
 和歌山以降は、奈良・大阪・京都・兵庫・徳島・高知・愛媛・香川・岡山・鳥取・島根・広島・山口・福岡とした。

 最後に沖縄県の扱いである。日本一巡と銘打つ以上、沖縄県を含むものでなければならぬ。一方でこの旅行の起終点の象徴として利尻島(利尻富士)と開聞岳(薩摩富士)を選んだ。また徒歩旅行であるので冬季の実施は避けたい。むしろ実施時期は春から秋に限りたい。そこで冬季の避寒対策として、春から秋に実施する本編の利尻島(利尻富士)→開聞岳(薩摩富士)とは別に、冬季実施の南洋編(沖縄県、屋久島などの離島)を立てたほうが合理的と考えた。南洋編については別項でさらに補足することとする。

 なにげなく最初からそこに「あった」ように思われるであろう県別インデクスでも、こんな葛藤の末の産物なのである。


第1案(東日本)


最終案(東日本)


第1案(西日本)


最終案(西日本)



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■水系の話

 『■日本一巡(都道府県の順路)の話』のなかで信濃川を仲立ちにした新潟県と長野県の例を挙げた。都道府県という単位は強いだろうが、流域・水系という文化圏もまた併存しているのではないか。そんな違った様相が流域・水系にこだわると見えてくるのではないか。とはいえあらゆる水系に付き合うこともまたできない。一級水系というものが全国で百余り選定されている。二級河川だからでも巡りたいものは目的地に繰り入れるとして、一級河川ごとの文化圏が味わえたら、という発想もあって遍く訪れることとした。訪ねるからには、流域・水系を尊重して順路をつくりたい。各都道府県ごとに順路解説をしているが、都道府県内を可能な限り水系単位に訪れるように順路を組んでいることに注意を払っていることに気づくことだろうと思う。

Wiki(水系)
Wiki(一級水系)


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■目的地の話

 徒歩旅行である以上目的地だけが旅先ではない。むしろ目的地は単に中継点あるいはオアシスで、目的地の間の行程こそが旅となるだろうとは感じている。だから目的地は旅のきっかけ・動機づけで、日本一巡の旅の本質ではないとも思う。しかし各都道府県を精密に巡るには、命がどれほどあっても足らないし、なにも目的をもたずただ行き過ぎるだけではもったいない。まだ行ったことのない土地、また訪れたい場所、評判の高い風景など行きたいところは多いが、あらゆるところ巡れるわけではない。ただ通り過ぎるだけでもなく、緻密過ぎない合理的な制約はどうやったら与えられるだろうか。このあたり『最長片道切符の旅』での宮脇さんはこう表現している。

『自由を享受しながら制約をつくりだし、…楽しみを回復するにはどうしたらよいのか。』

 では私の制約はどうしたいか。実はあまり悩んでいない。ほぼ直感で、重要伝統的建造物群保存地区、日本百名橋そして日本の滝百選を巡ることにした。それぞれ100程度あって適当で、代表的な田園、街、自然をカバーしているだろう。滝が多少人跡未踏の領域で通行不可なものがあるだろうが、そこまで目の据わった狂信者ではないつもりである。気持ちを残しつつも、次の目的地に進むまでだ。目的地だけが旅先ではない。ただ通り過ぎることのない程度の制約だけがあればよい、という割り切りもある。  この3領域に私の個別の希望としてのスペシャルを考えていた。せっかく訪れるなら素通りせずに訪ねたい場所が若干あるということだ。しかし私の個人の希望だけだと偏りそうなので、外生的な基準も欲しかったので、田園、街、自然を表象するであろう外的制約を求めた、と言える。そこに日本一巡ルート選定で考慮した水系(1級河川109件)と四国遍路八十八箇所を追加テーマとして加えた。


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■重要伝統的建造物群保存地区

 重要伝統的建造物群保存地区について補足します。詳細は 文化庁のページや Wikiなどを参照してほしいですが、 文化庁所管の文化財保護法に根拠があり、一方、国土交通省所管の 建築基準法内にも住宅建築の規制・誘導の立場から一項設けられている。
 私にとっては秋月だったり、 木曽路の奈良井宿が思い起こされる。 そこに住まわれる方にとってある種の規制強化の面もあるだろうと想像するが、独特な歴史的な景観を保存・誘導しようとする取り組みにエールを送る制度でもあろう。実際に 全国伝統的建造物群保存地区協議会(伝建協 でんけんきょう)などの団体も活動しており、実際に指定地区も増える一方である。 日本を巡るものとしては無視することはできない要素でした。

今回の計画では 平成26(2014)年9月18日選定まで反映しており、以下のものは計画に未反映です。
・福島県喜多方市小田付(在郷町・醸造町 平成30(2018)年8月17日選定)
・長野県長野市戸隠(宿坊群・門前町 平成29(2017)年02月23日選定)
・長野県千曲市稲荷山(商家町 平成26(2014)年12月10日選定)
・山梨県甲州市塩山下小田原上条(山村・養蚕集落 平成27(2015)年07月08日選定)
・愛知県名古屋市有松(染織町 平成28(2016)年07月25日選定)
・富山県高岡市吉久(在郷町 令和2(2020)年12月23日選定)
・滋賀県彦根市河原町芹町地区(商家町 平成28(2016)年07月25日選定)
・兵庫県養父市大屋町大杉(山村・養蚕集落 平成29(2017)年07月31日選定)
・兵庫県たつの市龍野(商家町・醸造町 令和元(2019)年12月23日選定)
・徳島県牟岐町出羽島(漁村集落 平成29(2017)年02月23日選定)
・岡山県矢掛町矢掛宿(宿場町 令和2(2020)年12月23日選定)
・岡山県津山市城西(寺町・商家町 令和2(2020)年12月23日選定)
・広島県福山市鞆町(港町 平成29(2017)年07月31日選定)
・大分県杵築市北台南台(武家町 平成29(2017)年11月28日選定)
・鹿児島県南さつま市加世田麓(武家町 令和元(2019)年12月23日選定)
今後も追加指定されてくるでしょうから、それぞれ楽しみに待つこととし、当該都道府県の実行時に計画反映するつもりです。

■MYランキング■

1

 

川越市川越伝統的建造物群保存地区

 

第73日

 

埼玉県

 

川越市仲町、幸町、元町

2

 

香取市佐原伝統的建造物群保存地区

 

第31日

 

千葉県

 

香取市佐原

3

 

桐生市桐生新町伝統的建造物群保存地区

 

第87日

 

群馬県

 

桐生市本町

4

 

中之条町六合赤岩伝統的建造物群保存地区

 

第92日

 

群馬県

 

中之条町赤岩

5

 

栃木市嘉右衛門町伝統的建造物群保存地区

 

第08日

 

栃木県

 

栃木市嘉右衛門町

6

 

桜川市真壁伝統的建造物群保存地区

 

第21日

 

茨城県

 

桜川市真壁

Next

 

早川町赤沢伝統的建造物群保存地区

 

 

 

 

 

 


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■日本百名橋        

 日本百名橋そのものの紹介は欄外のWikiに委ねるとして、今回の旅に橋を巡る要素を加えたことを補足したい。
橋も私のライフワークのような気分なのです。 深川東京そして 世界と、 これまで橋を巡る旅行にはよく出かけていたと言えます。
 深田久弥さんの日本百名山は名高いですが、いつの頃からか日本百名橋も世にあることを知りました。 日本百名橋は、歴史にも造詣の深い橋梁工学者の松村博さんが私選されたものとのことで、これこれで ひとつの世界観の表れでしょう。またそれを超える評判の名橋一覧が表れていないことから、これを頼りにすることとしました。
 各県最低ひとつを選定するという基準から、対象が各県に分布していることも今回の基準としては好ましいですし、 重要伝統的建造物群保存地区や日本の滝百選が、どちらかといえば地方中心であることに対して、 都市の事物を対象にした一覧ということで、今回の旅全体のバランスをとる点でも好ましい一覧だと捉えています。

Wiki

■MYランキング■

1

 

長池見附橋(旧四谷見附橋)

 

第62日

 

東京都

 

八王子市別所

2

 

碓氷第三橋梁

 

第81日

 

群馬県

 

安中市坂本

3

 

永代橋

 

第69日第70日

 

東京都

 

中央区新川 江東区佐賀・永代

4

 

日光神橋

 

第6日

 

栃木県

 

日光市上鉢石町

5

 

日本橋

 

第69日

 

東京都

 

中央区日本橋

6

 

横浜ベイブリッジ

 

第58日

 

神奈川県

 

横浜市中区・鶴見区

7

 

二重橋

 

第69日

 

東京都

 

千代田区

8

 

清洲橋(百名橋外)

 

第69日第70日

 

東京都

 

江東区清澄 中央区中洲

9

 

秩父橋

 

第77日

 

埼玉県

 

秩父市

10

 

竜神大吊橋(百名橋外)

 

第17日

 

茨城県

 

常陸太田市天下野町

11

 

氷川大橋

 

第65日

 

東京都

 

西多摩郡奥多摩町氷川

12

 

千住大橋

 

第71日

 

東京都

 

荒川区・足立区

13

 

真間の継橋

 

第27日

 

千葉県

 

市川市

14

 

馬入橋

 

第57日

 

神奈川県

 

平塚市・茅ヶ崎市

15

 

六郷橋

 

第59日

 

神奈川県・東京都

 

川崎市・大田区

16

 

常盤橋

 

第69日

 

東京都

 

千代田区大手町 中央区日本橋本石町

17

 

八幡橋(旧・弾正橋)

 

第70日

 

東京都

 

江東区富岡

18

 

四谷見附橋(新)

 

第69日

 

東京都

 

千代田区麹町 新宿区四谷

19

 

両国橋

 

第71日

 

東京都

 

中央区・墨田区

20

 

水郷大橋

 

第31日

 

千葉県

 

香取市佐原

21

 

水府橋

 

第19日

 

茨城県

 

水戸市

22

 

大渡橋

 

第88日

 

群馬県

 

前橋市

Next

 

甲斐の猿橋

 

 

 

 

 

 


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■日本の滝百選       

 重要伝統的建造物群保存地区と日本百名橋はこれまでの私の旅先の選択から順当に選んだ。しかしなにか足らない気がした。 建造物も橋も人為的な造形である。自然の要素を容れたい。滝を含めた理由はここにある。
 問題はある。華厳の滝のようにアプローチが整備されているものばかりではない。いろいろ見ていくと選定当時と状況が異なり、 アプローチできないものもあるようだ。しかしそれはそれでよいだろう。老年に向かう私の体力も含めてベスト尽くせばよいだろう。 目的地を完全踏破することは実は重視していない。歩くそれぞれの行程が目的なのだから、迂回路も撤退路も代替路も、それぞれが やはり目的なのだと思う。
 自然の事物のなかで滝を選んだことに格別のこだわりはないつもりだが、森でも渚でもなく、滝にこだわったのは何故だろうかと 日本の森・滝・渚全国協議会という団体のページを見たときに考えた。 思い切りのよい清々しさ、のような気がとりあえずするが、なぜ滝を選んだのか、日本を巡ったあとで、また自問したいと思う。

Wiki

■MYランキング■

1

 

華厳滝

 

第4日第5日

 

栃木県

 

日光市

2

 

三条の滝

 

第1日

 

福島県

 

南会津郡檜枝岐村

3

 

袋田の滝

 

第15日第16日

 

茨城県

 

久慈郡大子町

4

 

霧降の滝

 

第6日

 

栃木県

 

日光市

5

 

棚下不動の滝

 

第88日

 

群馬県

 

渋川市赤城町

6

 

白糸の滝(滝百選外)

 

第89日

 

長野県

 

北佐久郡軽井沢町長倉小瀬

7

 

洒水の滝

 

第53日

 

神奈川県

 

足柄上郡山北町

8

 

精進ヶ滝

 

第94日

 

山梨県

 

北杜市武川町柳澤

9

 

仙娥滝

 

第95日

 

山梨県

 

甲府市猪狩町

10

 

丸神の滝

 

第78日

 

埼玉県

 

秩父郡小鹿野町(旧・両神村)

11

 

払沢の滝

 

第64日

 

東京都

 

西多摩郡檜原村

12

 

粟又の滝(滝百選外)

 

第37日

 

千葉県

 

夷隅郡大多喜町粟又

13

 

吹割の滝

 

第90日

 

群馬県

 

沼田市利根町追貝

断念

 

早戸大滝

 

 

 

神奈川県

 

相模原市緑区(旧・津久井町)

断念

 

常布の滝

 

 

 

群馬県

 

吾妻郡草津町草津

Next

 

七ツ釜五段の滝

 

 

 

 

 

 


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■スペシャル        

 さまざまな個別の事情・理由で行きたいと考えている場所である。鉱山に係る場所も多い。有名観光地も含まれているだろう。ばかばかしい個人的な事情もあるだろう。せっかく機会を設けて日本を巡るのだから、訪れたい場所ばかりである。

■MYランキング■

1

 

尾瀬

 

第1日 第2日

 

福島県・群馬県など

 

南会津郡檜枝岐村・利根郡片品村など

2

 

軽井沢

 

第81日 、第89日

 

長野県

 

北佐久郡軽井沢町

3

 

箱根

 

第53日第54日第55日

 

神奈川県

 

足柄下郡箱根町

4

 

横浜

 

第58日

 

神奈川県

 

横浜市

5

 

剱崎

 

第47日

 

神奈川県

 

三浦市南下浦町

6

 

上総

 

第36日第37日第38日第39日

 

千葉県

 

市原市、君津市、夷隅郡大多喜町、勝浦市

7

 

長瀞

 

第76日

 

埼玉県

 

秩父郡長瀞町

8

 

銚子

 

第32日第33日

 

千葉県

 

銚子市

9

 

大山

 

第51日

 

神奈川県

 

伊勢原市、秦野市

10

 

結城

 

第22日

 

茨城県

 

結城市

11

 

屛風ヶ浦

 

第33日

 

千葉県

 

銚子市

12

 

高田専修寺

 

第10日

 

栃木県

 

真岡市(旧・二宮町)高田

13

 

黒羽

 

第14日

 

栃木県

 

大田原市黒羽

14

 

足尾

 

第6日

 

栃木県

 

日光市足尾

15

 

安房

 

第40日第41日

 

千葉県

 

鴨川市、南房総市、館山市

16

 

関宿

 

第25日

 

千葉県

 

野田市関宿

17

 

下末吉

 

第58日

 

神奈川県

 

横浜市鶴見区下末吉

保留

 

青ヶ島

 

 

 

 

 

 

保留

 

草津白根山湯釜

 

 

 

 

 

 

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神代桜

 

 

 

 

 

 


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■四国遍路八十八箇所    

 私の補足は不要でしょう。四国にある最も著名な札所巡りと言えばよいでしょうか。 『日本一巡(都道府県の順路)の話』の項にも書きましたが、当初は目的地として存在を意識していませんでした。 ところが西日本の大きな順路検討において突然降りてきました。日本全体の巡礼の旅をしているのにどうして四国遍路として巡らないのだろうかと。 四国に達しているころは日本一巡の旅も半ばを過ぎ、最も充実している頃でしょう。そこで同行二人の旅を通じて得るものがきっとあるだろう、と信じています。

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南洋編