第三部(4) 神奈川県
(旅の構想)
県内の一級河川は3本ある。県央を南流する相模川、都県境となる多摩川に加えて、鶴見川も一級河川である。神奈川県の順路は大きくX字を描くことになった。
県南東部の三浦半島が千葉県からの入り口となり、相模川を河口から遡上して県北西部に達する。その返す刀で県南西部となる丹沢から箱根に至る。
箱根からは、おそらく旧東海道(参照)を辿って横浜に至り、
県北東部を東京都に対する出口とするルートとした。相模川と旧東海道を活用して目的地群をつなぎ合わせた。
県内には重要伝統的建造物保存地区はないが、日本百名橋には相模川、多摩川の河口橋と、横浜港のど元にあるベイブリッジが選ばれている。
日本の滝百選には丹沢山地から2箇所選ばれている。その他からは地形学の教科書ともいえる三浦半島の剱崎と鶴見川に沿った下末吉と、
首都圏の代表的な観光地である横浜、大山、箱根を再訪することにした。何度も行っている場所であるので日程の都合上素通りするかもしれないが、
日本を一巡している視点から違った発見があるかもしれない。
(県内順路の概要と未踏エリア)
南東部の三浦郡から入り、湘南海岸から伊勢原に北上。246号線/小田急線・御殿場線沿い西下。箱根から東海道を東上するルートをとった。本来は百名瀑の早戸大滝も目的地であったが到達するまで困難なようなので取りやめた。そのため愛甲郡、津久井郡が未踏となった。また東海道筋から離れる都築郡も未踏となった。
郡域を指標とする県域区分(郡再編後(1900年4月)) | 主な自治体 | 「日本一巡」順路 |
相模国 |
D:三浦郡 | | 横須賀市 | 横須賀 三崎 葉山 |
E:鎌倉郡 | 鎌倉市 | 鎌倉 |
F:高座郡 | 茅ヶ崎市 | 茅ヶ崎 藤沢 |
G:中郡 | 平塚市、伊勢原市 | 大山 藤沢 |
H:足柄上郡 | 松田町 | 松田 足柄 |
I:足柄下郡 | 小田原市 | 大涌谷 箱根湯本 小田原 |
J:愛甲郡 | 厚木市 | (未踏) |
K:津久井郡 | 旧・相模湖町 | (未踏) |
武蔵国 |
A:久良岐郡 | 横浜市中区 | 横浜 |
B:橘樹郡 | 川崎市 | 鶴見 |
C:都筑郡 | 横浜市青葉区 | (未踏) |
備考 | | 1は横浜市中区 | | |
※郡域については、ISIDA Satosi さまの地理データ集から『郡の変遷』を、全面的に参考にさせていただきました。お礼申し上げます。 |