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第二部(3) 岩手県
(旅の構想)
岩手県内の道順を考えるとき東北地方の脊梁である奥羽山脈に沿う一級河川・北上川の存在は抜きんでている。秋田県から入り宮城県を目指すのなら尚更である。
北上川に比べると目立たないが他の一級河川は県北部二戸市を経て青森県八戸市に注ぐ馬淵川と、岩手山麓から秋田県能代市に注ぐ米代川の源流部は岩手県にある。
米代川から入り馬淵川流域を経、北上川流域を南下して宮城県に至るのは自然な順路選択であろう。
しかし、である。一級河川水系への考慮だけでは、岩手県の場合不十分だと思われた。先は長いので北上川に沿ってスッと行ってしまうのもひとつの手ではある。
でも一級河川水系を考慮することにした背景は、なるべく単純な基準で域内踏破の網羅性を上げることにある。要は北上川だけでは岩手県の半分しか味わっていない。
日本のチベットといわれる北上山地や三陸海岸を素通りすることになる。少しの葛藤ののち、北上山地から三陸海岸に流下する二級河川と三陸海岸の景勝地を目的に加えることとした。
北上川の水系としての一体性も感じたいため、途中宮城県に近い大船渡から秋田県境に近い雫石に戻るルート設定をしたが、北上川流域とそれを取り巻く諸地域の対比ができてよかろう
、と考えた。
県内の重要伝統的建造物保存地区、日本百名橋及び日本の滝百選はそれぞれ県内に1箇所づつであるが、それ以上に特色のあるのは県内の二級河川のうち小本川と閉伊川を巡ることと、
駅名の清明さが好ましいと感じているだけの理由で訪れることにしている小鳥谷(こずや)駅と、村崎野(むらさきの)駅である。さらに上記した三陸海岸・穴磯通の他、
小岩井農場と世界遺産・平泉を訪ねる予定である。
岩手県は北海道に次ぐ面積を有する県である。十分に楽しめるのではないか、と考えている。
| 郡域を指標とする県域区分(郡再編後(1900年4月)) | 主な自治体 | 「日本一巡」順路 |
| 陸奥国 |
M:二戸郡 |  | 旧・福岡町 | |
| 陸中国 |
B:九戸郡 | 久慈市 | |
C:下閉伊郡 | 宮古市 | |
D:上閉伊郡 | 釜石市、遠野市 | |
| 陸前国 |
L:気仙郡 | 大船渡市、陸前高田市 | |
| 陸中国 |
A:岩手郡 | 盛岡市 | |
E:紫波郡 | 旧・日詰町 |
| F:稗貫郡 | 花巻市 | |
G:和賀郡 | 旧・黒沢尻町 | |
I:江刺郡 | 旧・江刺市 |
| H:胆沢郡 | 旧・水沢市 |
| J:西磐井郡 | 一関市 |
| K:東磐井郡 | 旧・千厩町 |
| | | | 1:盛岡市 | | |
※郡域については、ISIDA Satosi さまの地理データ集から『郡の変遷』を、全面的に参考にさせていただきました。お礼申し上げます。
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